「優性遺伝」という言葉、おそらく1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?この優性遺伝ですが、漢字から優れた性質が受け継がれると思われがちですが、実はそういう意味ではありません。

今回はこの優性遺伝についてまとめてみました。

  • 優性遺伝とはどういうものなのか。
  • 筋肉には優性遺伝はあるのか

この2つについて考えていきましょう。

優性遺伝とはそもそもどういうこと?

基本的に、体のすべての特性は遺伝していくものです。

例えば、お父さんは筋肉が発達しやすい特質をもっているけれども、お母さんは筋肉が発達しにくい特質があるとしましょう。この2人の間に産まれた子供が「筋肉が発達しやすい特質」を持っていたとしても、お父さんの特質だけを受け継いだわけではありません。

「発達しやすい」という特質が、「発達しにくい」という特質よりも現れやすい(優性)ということです。このことを、優性遺伝といいます。

 

筋肉自体に優性遺伝はあるの?

前項で、体のすべての特性は遺伝すると書きましたが、それでは筋肉は優性遺伝をするのかというと、現時点での研究ではまだ明らかにされていません。というのも、そんな単純な話ではないからなのです。

以前、突然変異によってミオスタチンという成長因子がまったくつくられない特性をもったスーパーベビーが産まれたということを書きました。ミオスタチンが作られないということは、筋肉の成長に歯止めがきかない状態のため、筋肉がどんどん成長してしまうわけですが、この赤ちゃんの場合は、両親がともにトップアスリートでした。

しかし、お父さんがミオスタチンが全然作られない特性を持っていたとしても、お母さんにミオスタチンが作られる特性を持っていた場合は、量は半分になれどもミオスタチンはつくられます。そうなると、普通の人とそう大差ない筋肉量になるのかもしれません。

一般的に、筋肉の発達に関わる遺伝子に変異があった場合は、その作用が非常に強く出るということはないのです。両親のどちらかが正常値であれば、そちらの方が優勢に働くと考えられるでしょう。

 

筋線維には優性遺伝はある?

それでは、筋線維組成については優性遺伝はどうでしょう。お父さんが速筋繊維型の特性があり、お母さんが遅筋繊維型の特性だった場合は子供はどうなるのでしょうか?

これも絶対に優性遺伝があるとは言えないのです。

どういう遺伝子がどのように働き、筋線維組成が決まるのかはまったくと言っていいほど解明はされていないのです。研究は進められているのですが、現時点でわかっているのは、子供に現れる特性はたくさんの遺伝子の相互作用によるものであるということぐらいです。

筋肉も体の一部です。そのため、特性は遺伝するのは間違いありません。しかし、遺伝の仕方は複雑で絶対はありません。

ただ、スーパーベビーのように両親がそろってトップアスリートならば、産まれてくる子供はすごくなる可能性は高いかもしれないですね。

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http://bodyke-live.com/wp-content/uploads/2017/08/youDSC_0057_TP_V-1-1024x640.jpghttp://bodyke-live.com/wp-content/uploads/2017/08/youDSC_0057_TP_V-1-150x150.jpgBodykeLIVE 編集部体の仕組み「優性遺伝」という言葉、おそらく1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?この優性遺伝ですが、漢字から優れた性質が受け継がれると思われがちですが、実はそういう意味ではありません。今回はこの優性遺伝についてまとめてみました。優性遺伝とはどういうものなのか。 筋肉には優性遺伝はあるのかこの2つについて考えていきましょう。 優性遺伝とはそもそもどういうこと? 基本的に、体のすべての特性は遺伝していくものです。例えば、お父さんは筋肉が発達しやすい特質をもっているけれども、お母さんは筋肉が発達しにくい特質があるとしましょう。この2人の間に産まれた子供が「筋肉が発達しやすい特質」を持っていたとしても、お父さんの特質だけを受け継いだわけではありません。「発達しやすい」という特質が、「発達しにくい」という特質よりも現れやすい(優性)ということです。このことを、優性遺伝といいます。  筋肉自体に優性遺伝はあるの? 前項で、体のすべての特性は遺伝すると書きましたが、それでは筋肉は優性遺伝をするのかというと、現時点での研究ではまだ明らかにされていません。というのも、そんな単純な話ではないからなのです。以前、突然変異によってミオスタチンという成長因子がまったくつくられない特性をもったスーパーベビーが産まれたということを書きました。ミオスタチンが作られないということは、筋肉の成長に歯止めがきかない状態のため、筋肉がどんどん成長してしまうわけですが、この赤ちゃんの場合は、両親がともにトップアスリートでした。しかし、お父さんがミオスタチンが全然作られない特性を持っていたとしても、お母さんにミオスタチンが作られる特性を持っていた場合は、量は半分になれどもミオスタチンはつくられます。そうなると、普通の人とそう大差ない筋肉量になるのかもしれません。一般的に、筋肉の発達に関わる遺伝子に変異があった場合は、その作用が非常に強く出るということはないのです。両親のどちらかが正常値であれば、そちらの方が優勢に働くと考えられるでしょう。  筋線維には優性遺伝はある? それでは、筋線維組成については優性遺伝はどうでしょう。お父さんが速筋繊維型の特性があり、お母さんが遅筋繊維型の特性だった場合は子供はどうなるのでしょうか?これも絶対に優性遺伝があるとは言えないのです。どういう遺伝子がどのように働き、筋線維組成が決まるのかはまったくと言っていいほど解明はされていないのです。研究は進められているのですが、現時点でわかっているのは、子供に現れる特性はたくさんの遺伝子の相互作用によるものであるということぐらいです。筋肉も体の一部です。そのため、特性は遺伝するのは間違いありません。しかし、遺伝の仕方は複雑で絶対はありません。ただ、スーパーベビーのように両親がそろってトップアスリートならば、産まれてくる子供はすごくなる可能性は高いかもしれないですね。ボディークライブは、プロのトレーナーが執筆・監修した確かな情報だけをお届けします。ダイエットに悩んでいる方、ボディメイクが好きな方、健康な生活を送りたい方必見!