頭痛がひどい男性

毎日を快適に過ごすには「健康」であることが大切です。しかし、健康診断でも問題が出ずに健康状態は良好な人でも日々なんとなく疲れていたり、眠気が取れなかったり、イライラしやすかったりと不快感を感じている人は少なくありません。

一体なぜこの様なことが起きるのでしょうか?

今回は、毎日の不快感がなぜ取れないのか、その原因について注目してみましょう。

何が日々のパフォーマンスを下げているの?

考えられる理由はいくつかありますが、その中でも現代人が陥りやすいのが「低血糖状態になっている」ということです。

どんなに健康な人でも、血糖値は常に一定な数値を保っている訳ではありません。ご飯を食べれば血糖値は上がりますし、眠っている時にはゆっくりと血糖値が落ち着いていきます。このようなゆったりとした変化は問題ないのですが、急激な変動は糖質中毒になることも考えられますし、日々の仕事や家事のパフォーマンスも下げてしまいます。

血糖値が70を切ってしまうと、仕事や家事に集中できなくなります。そして、さらに下がってしまうと自分で体感できるくらい非常に不快な状態に陥り何もする気がおきなくなってしまいます。

【50~70程度】ですと、空腹感・不快感・あくびが常に出る・眠気・だるさ・イライラ・頭痛・吐き気などが症状として現れます。【30~50程度】ですと、ふるえ・めまい・脈や呼吸が早くなる・顔面蒼白もしくは紅潮など、立っていられなくなってしまうような症状が現れます。さらには、30を切ってしまうようになると、意識がもうろうとし、けいれんや昏倒を起こす可能性も考えられます。

普段の血糖値って調べられないの?

私たちが普段受けている健康診断では空腹時の血糖値やヘモグロビンA1c値を調べるだけで、日常の血糖値を調べるということはしていません。そのため、自分の体の中で血糖値スパイクが起きていても気付きにくいのです。最近調子が悪いなと感じている人、もしかするとあなたもその1人なのかもしれないですよ?

健康診断で空腹時血糖値やヘモグロビンA1c値が異常値であれば、実際に糖尿病なのかを調べます。その検査が「糖負荷試験」です。

糖負荷試験とは、空腹状態で75gのブドウ糖を溶いた液体を飲みほして、その後120分間血糖値がどのようにへんどうするかを調べるという検査方法です。糖尿病かどうかは以下のような基準があります。

  • 正常値:0分⇒110未満 120分⇒140未満   どちらも当てはまれば正常型
  • 糖尿病:0分⇒126以上 120分⇒200以上 どちらか当てはまると糖尿病
  • 正常型にも糖尿病にも当てはまらない場合は境界型

しかし、この検査は120分までしか計測しないため実際に2時間以上たった場合はどうなるのかは本人はもちろん医師でも予測をたてるしかできませんでした。

鹿児島県の、今村病院などで行われた実験で、時間を300分まで延ばし計測した結果がありますがその実験では、5時間以上の高速・11回もの採血をうけてさらに結果を細かくみるようにしました。なんとその結果、通常の試験では健康なはずであった人の中に120分を過ぎてから低血糖状態に落ちる人が多く現れました

普段の健康診断では何も異常は見られなくとも、実はこのような危険な血糖値になってしまっている隠れ低血糖の人も少なくないでしょう。このような状態になってしまうのは、普段から「見えない砂糖」を摂りすぎている生活に原因があります。

 

いつも疲れている、眠い、イライラする原因とは

健康な人の場合、血糖値が上がるとそれを下げるためにすい臓からインスリンが出されます。インスリンが出ることで血糖値が抑えられて糖尿病にならずにすむという仕組みです。

しかし、絶えず缶コーヒーなどで糖質を摂り続けているとインスリンの放出が遅れがちになります。正常な人ならば、液体の糖質を摂取すると約30分後にインスリンが出ますが、缶コーヒーなどを日常的に飲んでいるとすい臓が弱ってしまい、インスリンがなかなか出なくなるのです。その結果、血糖値がぐんぐん上がってしまい、その上昇により大量に出たインスリンが血糖値を下げ過ぎてしまうという悪循環ができあがるのです。

インスリンを分泌するのはすい臓ですが、すい臓にインスリンを出すように指令をだしているのは脳です。本来であれば、血糖値とインスリンは正常値からずれたらそれを修正するためにすぐに動き出す仕組みであるのにそうならないのは、脳がおかしくなってしまっている証拠です。

この、正常値からずれたらインスリンを出すという正しい反応を起こせない状態のことを「反応性低血糖」と呼びます。そしてこの反応性低血糖は、清涼飲料水を日々飲んでいるという人たちに多く見られる症状で、海外ではよく知られています。

反応性低血糖になると、以下のような症状が現れます。

  • 疲れやすい
  • いつも眠気がとれない
  • 不安にかられる
  • 動機がとまらない
  • やる気がでない
  • めまいがする
  • 頭痛が治まらない
  • 吐き気に襲われる
  • イライラする
  • 目がちかちかする

この様な状態に覚えがある人は、すでに低血糖になっている可能性が高いといえます。現代人はこの様な症状を抱えている人が多いですよね。しかし、日本の医師の中には「低血糖はインスリン注射をしている糖尿病患者だけ」だと思っている人もまだまだ多くいます。そのため、低血糖だとは気づかずに、うつ病や自律神経失調症といった診断をされてしまうこともあるのです。

もちろん、個人の判断よりも医師の判断の方が間違いは少ないでしょう。しかし、自分でもどの様な症状が出ているのか、普段の食生活に問題はないのかといったことを知っておくと、万が一の事態にも対応できますし、これからの生活を一歩前進した状態でおくれることでしょう。

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