生まれたての赤ちゃんってぷにぷにもっちりのイメージですよね。そこから、体が徐々に成長していきスポーツを始めたりトレーニングをして筋肉が育つのがふつうです。

では、生まれつき筋肉がもりもりの赤ちゃんはいるのでしょうか?

生まれつき筋肉が発達している子はいる!

実は、この答えはYESです。

人間の赤ちゃんだけではなく、人間以外の動物でも生まれつき筋肉が以上に育っている赤ちゃんが産まれた例が報告されています。

これには、以前説明した「ミオスタチン」という成長因子が関係しています。

人間や牛などの哺乳類の場合、母親のおなかの中にいる胎児の筋肉が増え、体が大きくなると出産が困難になります。そこで、出産の前にはミオスタチンが多く発現し、胎児の筋肉の発達を抑制させます。

反対に、産まれた直後は、赤ちゃんの筋肉を早く発達させるために、ミオスタチンの発現が急激に下がります。

 

遺伝子の突然変異により筋肉量が多い牛が生まれた

「筋倍化突然変異」と呼ばれてきた筋肉量が多い牛の品種は、遺伝子異常によってミオスタチンがまったくつくられないことで筋肉が多くなっていることが発見されました。この牛は、筋肉量が普通の牛の30%増しなのです。

以前お話したように、ミオスタチンは筋肉のもととなる「筋サテライト細胞」の増殖を抑える働きをしています。このミオスタチンが作られないということは、筋線維がどんどん増えて筋肉が成長し続けるというわけです。

筋肉量が増えれば、当然その牛から食用肉もたうさん取れるため、ヨーロッパではこの牛の系統が維持されています。中でも、「ベルジアンブルー」という品種は、非常に筋肉量が豊富で、脂肪が少なくジューシーでとてもおいしいと人気のある品種です。

 

ミオスタチンが作られない人間の赤ちゃんも発見されている

この牛と同じように、ミオスタチンが完全につくられない人間の赤ちゃんが2004年にドイツで発見されています。

スーパーベビーとして新聞にも取り上げられたこの赤ちゃんは、産まれた時に筋肉量が普通の赤ちゃんの2倍もあり、6カ月後には立ち上がり、3歳のときにはなんと3kgのダンベルを持ち上げたそうです!

この赤ちゃんの両親は、父親も母親もそろってプロの陸上選手です。おじいさんも力持ちで、家系をさかのぼると力持ちだと言われていた人が何人もいたとのことです。

 

突然変異が起こる確率は意外と低くない

ミオスタチンに異常があると筋線維の数が多くなります。そのため、トレーニングを重ねて筋線維の一本一本を太くさせると、非常に強くなる可能性を秘めています。

たとえば、スポーツ選手として最新の筋力トレーニングをすると、普通の人の5倍ほど筋力がつく可能性があります。

この突然変異は、200人に1人の確率で起こるもので意外と低くはありません。両親がどちらも変異型である確率は200分の1×200分の1で40,000分の1です。つまり、40,000人に1人は筋倍化突然変異の子供が産まれる確率があるということなのです。

もしかしたら、過去のオリンピック選手の中にも変異型の遺伝子を持っている選手がいたかもしれないですね。

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