ストレッチ

  • 体を柔らかくするためには○○するのが良い。
  • トレーニングを行うための体づくりは○○が良い。

世の中には、こんな話で溢れていますが、これらの話鵜呑みにしていませんか?

本当にこれらの常識は正しいのでしょうか?

こうでなければならないということは、かえってトレーニングや体づくりのモチベーションを下げてしまう原因となります。

今回は、絶対にこうでなければならない!ではなく、モチベーションを保つ為にも少しだけ敷居を低くした考え方を紹介します。

 

いい姿勢を保たなくても良い

  • 「通勤時間もお腹に力を入れて腹筋を締める」
  • 「テレビを見ている時も姿勢を正しく保つ」

なんて言われていますが、どのくらい実践できていますでしょうか?実際、常に意識して出来ている人はほとんどいないでしょう。

もちろん、これができたらそれは理想的な話です。しかし、気を付けるということは常に意識していなくてはならないということであり、ストレスが溜まる原因になるのです。

例えば友人と喫茶店でお話している時にずっと背筋を伸ばしている人はいますか?パソコン作業や読書をしている時に猫背になっている人もよくあることでしょう。

常にいい姿勢を意識することはなかなか難しいのです。

これをちょっとだけだらけてみましょう。

電車の中で座れたら多少だらっとしても良いでしょう。テレビを見ている時くらいはソファに寝転がったりリラックスできる格好でいいでしょう。

大事なことは、「猫背やだらけた姿勢の定着を防ぐ」ことです。

悪い姿勢を定着させてしまうと、かならず体には不具合が起きてしまいます。そして、その不具合は日常生活で気付くのはなかなか難しいことです。気付く頃にはすでに痛みが出てしまい手遅れになってしまうこともあるのです。

そうならないためには、リラックスタイムはだらっとして体を1度リセットしてあげることです。

そして、このリセットには柔軟体操がおすすめです。

いい姿勢というのは、見た目は美しいですが、実はどこかの筋肉が緊張している状態でもあります。つまり、この状態を続けることは偏りを生み出すことにもなるのです。

いい姿勢もだらっとした姿勢でも、1日1回のリセット作業で蓄積を解消するのが大切です。

 

ストレッチは止めなくても良い

柔軟体操の中のひとつ「ストレッチ」は、日常でおこなう行動として誰でもなじみのある運動でしょう。

しかし、ストレッチのやり方を教わる時に「○秒間その状態でストップして伸ばさなくてはいけない」とか、「反動をつかってはいけない」とか言われたことはないでしょうか?

もちろん伸ばした状態で止めることは、より柔らかくするという意味では正解です。

しかし、「止める」という行動によりつい力んでしまい、筋肉が緊張してしまうということがあります。ストレッチは、筋肉の血流促進もできるすぐれた運動です。筋肉が緊張してしまうと逆効果になります。

そうならないためにも、「無理に止めずに少し揺らして力を抜く」という状態であっても決して間違いではありません。

ストレッチをするときに止めるということは、血の流れを止めるということにもなります。そして動かすということは、ポンプの役割となって血流を促すので雨後侵しながらストレッチをするということは決してマイナスではないのです。

使い分けとしては、特に筋肉が固まってしまっていると感じる部分はまずはピンと伸ばして体のベースを柔らかくしていきましょう。その後、ゆっくりと揺らして血の巡りを起こすのがよいでしょう。

揺らしてみた方が気持ち良いと感じることもあるはずです。

大事なのは、止めることにより緊張させないことです。ストレッチは体のリラックス効果もあるので、無理な反動でなければ揺らすこともして良いのです。

 

有酸素運動だけがダイエットではない

健康のためでも、痩せたいという願望でもウォーキングを行ったことがある人は多いでしょう。

「脂肪の燃焼には有酸素運動をすると良い」

ということを恐らく聞いたことがある人は少なくないはずです。しかし、人間は基本的に二足歩行のため、ただ歩くだけではほとんどエネルギーは使われないのです。

もちろん、長時間行ったり長期間ウォーキングをするクセをつけて行えば効果は出てきますが、時間がかかるわりにはエネルギーの消費は非常に少ないのです。

ウォーキングで脂肪燃焼の効果を実感するためには、毎日長時間ウォーキングをしなくてはならず忙しい現代人にはなかなか困難でしょう。

ウォーキングは悪いことではないので、やるならば「なにかのついで」に行うことがおすすめです。

  • 買い物に行くついで
  • 駅まで歩くついで

であれば、時間を確保しなくてもいいので負担に感じることも少ないでしょう。

ランニングマシンをつかうのであれば、「読書をしながら」「ニュースを見ながら」などのながら動作で良いのです。ウォーキングをするためだけに時間をつくるのはもったいないですよね。

そこで代わりにおすすめするのは「ラジオ体操」です。

ラジオ体操は馴染みのある準備運動ですが、しっかりやることでかなりのエネルギーを消費します。運動量が大きいため、実はウォーキングよりも短い時間で脂肪を燃焼させることができると考えられます。

それに加えて、可動域を広げて柔軟性もあげてくれ、体の操作性も上がるため一石二鳥も三鳥にもなるのです。特に、ダイエットを考えている人にはウォーキングよりもラジオ体操がおすすめです。

といいましても、ウォーキングが日ごろのストレス解消になっている人や、気分転換になるという人は続けていてもかまいません。

もしもウォーキングの習慣がなかなかつかないという人は、ラジオ体操に切り替えてみてください。

 

180度まで開脚できなくても問題ない

「ピンと180度開脚できるようになりたい」と柔軟を頑張る人もいるでしょう。たしかに、180度まで開脚することができればそれは柔軟性が高いことに間違いありません。

しかし、180度開かないから体が硬いというわけではありません。

例えば、ランニングが趣味の人が42.195km走れなかったら走れない人になりますか?違いますよね。

目標設定というのは人それぞれでいいのです。

目標設定をすることは、モチベーションを高めるのに有効です。しかし、目標の数字にとらわれて無理をすると体を痛めてしまう原因になりかねません。

特に柔軟性に関しては、数字よりも日常生活で行うことや、行っているスポーツ、トレーニングで必要な柔軟性を付けることの方が大切です。

簡単に言うと、180度開脚を達成するよりも、180度の開脚を目指す中での生活の質が徐々に向上するのが良いということです。

トレーニングやダイエットなどの体づくりにおいては、「何kgのダンベルを持ち上げた」「何回腹筋ができた」「何時間歩いた」「何kg体重が減った」という数字にとらわれてしまうことがよくあるでしょう。これは、トレーニングを始めたばかりの人だけではなく、プロのアスリートでも同じことがいえます。

しかし、大事なのは数字よりも質です。

「前よりも体を動かすのが楽になったかも?」という実感こそが大きな進歩なのです。

 

体に左右差があってもいい

マッサージを受けたりトレーナーから「体の左右差を無くしましょう」と言われることは多いでしょう。もちろん左右差を無くすというのは良いことで、間違いではありません。

1時間のマッサージやトレーニングを受けて「左右対称に近づきましたよ」と言われると達成感もあることでしょう。

見るからに左右差がある場合は将来的にケガの原因や体の不調の原因となることもあるので改善させた方がよいです。とくに、すでに痛みが発生している場合は、左右差がその原因になっている可能性もあります。

しかし、気づかない程の左右差の場合はそこまで気にしなくても良いのです。

今まで気づかなかった程度の左右差を治すことで日常生活が快適になりますか?「左右差が治った」ということに満足していないでしょうか?

これはちょっとグレーな話になりますが、マッサージの施術をする側が「左右差があります」ということで「自分の体は曲がっている、治さなくてはならない」と思い込んでしまうこともあります。この後にマッサージを受けて左右差が改善されると、受けた側は「やってもらった感」があり満足することでしょう。

でも本当は、「左右差を解消したことによって生活でメリットがあるのか」が重要なことです。

人間の体は、左右対称にできているようで体の内面をみてみると左右対称ではありません。肝臓、心臓、肺、腸の形など、ひとつしかない臓器や左右非対称の形のものもあるのが普通です。右利き左利きも偏りですよね。

ボディビルダーは体の左右対称性も競い合うひとつの項目にあるため重要なものとして捉えていますが、それでも完全に左右対称にするのは体の作り上不可能なのです。私たちは、その左右差を受け入れながら生きています。

例えば、非対称であることで支障をきたしているならばすぐに治しましょう。そうでないならば、ある程度は楽観的にとらえても問題はないのです。

しかし、左右差を少なくするために、利き手ではない方の手をトレーニングして機能を上げるのは体の可能性を向上させることにつながります。ストレッチでも、「右の方が左よりも伸びやすい」と感じるならば自分の体を知るきっかけにもなるので、左右差を意識するということ自体は悪いことではありません。

大事なことは「自分の体は左右対称ではないからよくない」というマイナスのイメージをもたないことです。左右差があることは、病気ではありません。そもそも左右差が無い人はいません。

ゴールとする目標は「左右差を無くす」ではなく、「日常生活を元気におくれる体をつくること」をイメージしておきましょう。

 

正座ができなくてもしゃがめなくても大丈夫

「膝や足首が硬くて正座ができない」「しゃがもうとすると転んでしまう」なんてこと、若いことはなかったのに年齢を重ねるとできなくなったという人は増えていきます。

最近では体が柔らかいはずの子供でも正座ができないという子は多いようです。日本では昔から畳の部屋で正座をして勉強や食事をするという生活が行われていましたが、今は洋式の生活が増えたためにできなくなったという話もあります。(これは検証されていないため、事実かどうかは現時点では不明です)

しかし、正座をする機会は昔よりも確実に減っているため柔軟性が失われている可能性は考えられます。

柔軟性がある人でも、体形や骨格によってはできない人もいます。肥満の人はおなかや太ももの肉が邪魔でしゃがめないということがありますし、関節が摩耗している人、変形性膝関節症の人は痛くて正座の体勢がとれません。また、かかとが地面につかない人でも、足のスタンスを少し広げたり、ハの字に開くとつく場合もあります。生まれつきの骨格にも個人差があるのです。

そもそも、正座やしゃがむことに固執する必要はありませんが、しゃがんだ時にかかとが地面につかないと「体が硬い」と感じることでしょう。しかし、かかとがつかないことで日常生活に不便なことはあるでしょうか?恐らくは和式トイレでちょっと苦しいかもしれない…ぐらいではないでしょうか。

実は、プロのアスリートでもかかとがつかない人は結構いるのです。かかとがつくに越したことはありませんが、普通に生活している限りは、かかとがつくかつかないかで問題になることはないでしょう。

正座ができなくても、しゃがめなくても、日常生活に支障がでなければいいのです。柔軟性を上げていく中で「正座ができるようになった」「しゃがめるようになった」というのはいいことですが、ゴールではなくあくまでも中間点にしておきましょう。

 

まとめ

今回紹介した

  • 180度開脚できるようになる
  • 体の左右差を無くす
  • 正座ができる
  • かかとを地面につけてしゃがめる

これらは、あくまでもゴールではなく体が柔軟になっていることの「目安」です。間違ったゴール設定をして体を痛めないように注意して、モチベーションを高くトレーニングを行っていきましょう。

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「テレビを見ている時も姿勢を正しく保つ」なんて言われていますが、どのくらい実践できていますでしょうか?実際、常に意識して出来ている人はほとんどいないでしょう。もちろん、これができたらそれは理想的な話です。しかし、気を付けるということは常に意識していなくてはならないということであり、ストレスが溜まる原因になるのです。例えば友人と喫茶店でお話している時にずっと背筋を伸ばしている人はいますか?パソコン作業や読書をしている時に猫背になっている人もよくあることでしょう。常にいい姿勢を意識することはなかなか難しいのです。これをちょっとだけだらけてみましょう。電車の中で座れたら多少だらっとしても良いでしょう。テレビを見ている時くらいはソファに寝転がったりリラックスできる格好でいいでしょう。大事なことは、「猫背やだらけた姿勢の定着を防ぐ」ことです。悪い姿勢を定着させてしまうと、かならず体には不具合が起きてしまいます。そして、その不具合は日常生活で気付くのはなかなか難しいことです。気付く頃にはすでに痛みが出てしまい手遅れになってしまうこともあるのです。そうならないためには、リラックスタイムはだらっとして体を1度リセットしてあげることです。そして、このリセットには柔軟体操がおすすめです。いい姿勢というのは、見た目は美しいですが、実はどこかの筋肉が緊張している状態でもあります。つまり、この状態を続けることは偏りを生み出すことにもなるのです。いい姿勢もだらっとした姿勢でも、1日1回のリセット作業で蓄積を解消するのが大切です。 ストレッチは止めなくても良い柔軟体操の中のひとつ「ストレッチ」は、日常でおこなう行動として誰でもなじみのある運動でしょう。しかし、ストレッチのやり方を教わる時に「○秒間その状態でストップして伸ばさなくてはいけない」とか、「反動をつかってはいけない」とか言われたことはないでしょうか?もちろん伸ばした状態で止めることは、より柔らかくするという意味では正解です。しかし、「止める」という行動によりつい力んでしまい、筋肉が緊張してしまうということがあります。ストレッチは、筋肉の血流促進もできるすぐれた運動です。筋肉が緊張してしまうと逆効果になります。そうならないためにも、「無理に止めずに少し揺らして力を抜く」という状態であっても決して間違いではありません。ストレッチをするときに止めるということは、血の流れを止めるということにもなります。そして動かすということは、ポンプの役割となって血流を促すので雨後侵しながらストレッチをするということは決してマイナスではないのです。使い分けとしては、特に筋肉が固まってしまっていると感じる部分はまずはピンと伸ばして体のベースを柔らかくしていきましょう。その後、ゆっくりと揺らして血の巡りを起こすのがよいでしょう。揺らしてみた方が気持ち良いと感じることもあるはずです。大事なのは、止めることにより緊張させないことです。ストレッチは体のリラックス効果もあるので、無理な反動でなければ揺らすこともして良いのです。 有酸素運動だけがダイエットではない健康のためでも、痩せたいという願望でもウォーキングを行ったことがある人は多いでしょう。「脂肪の燃焼には有酸素運動をすると良い」ということを恐らく聞いたことがある人は少なくないはずです。しかし、人間は基本的に二足歩行のため、ただ歩くだけではほとんどエネルギーは使われないのです。もちろん、長時間行ったり長期間ウォーキングをするクセをつけて行えば効果は出てきますが、時間がかかるわりにはエネルギーの消費は非常に少ないのです。ウォーキングで脂肪燃焼の効果を実感するためには、毎日長時間ウォーキングをしなくてはならず忙しい現代人にはなかなか困難でしょう。ウォーキングは悪いことではないので、やるならば「なにかのついで」に行うことがおすすめです。買い物に行くついで 駅まで歩くついでであれば、時間を確保しなくてもいいので負担に感じることも少ないでしょう。ランニングマシンをつかうのであれば、「読書をしながら」「ニュースを見ながら」などのながら動作で良いのです。ウォーキングをするためだけに時間をつくるのはもったいないですよね。そこで代わりにおすすめするのは「ラジオ体操」です。ラジオ体操は馴染みのある準備運動ですが、しっかりやることでかなりのエネルギーを消費します。運動量が大きいため、実はウォーキングよりも短い時間で脂肪を燃焼させることができると考えられます。それに加えて、可動域を広げて柔軟性もあげてくれ、体の操作性も上がるため一石二鳥も三鳥にもなるのです。特に、ダイエットを考えている人にはウォーキングよりもラジオ体操がおすすめです。といいましても、ウォーキングが日ごろのストレス解消になっている人や、気分転換になるという人は続けていてもかまいません。もしもウォーキングの習慣がなかなかつかないという人は、ラジオ体操に切り替えてみてください。 180度まで開脚できなくても問題ない「ピンと180度開脚できるようになりたい」と柔軟を頑張る人もいるでしょう。たしかに、180度まで開脚することができればそれは柔軟性が高いことに間違いありません。しかし、180度開かないから体が硬いというわけではありません。例えば、ランニングが趣味の人が42.195km走れなかったら走れない人になりますか?違いますよね。目標設定というのは人それぞれでいいのです。目標設定をすることは、モチベーションを高めるのに有効です。しかし、目標の数字にとらわれて無理をすると体を痛めてしまう原因になりかねません。特に柔軟性に関しては、数字よりも日常生活で行うことや、行っているスポーツ、トレーニングで必要な柔軟性を付けることの方が大切です。簡単に言うと、180度開脚を達成するよりも、180度の開脚を目指す中での生活の質が徐々に向上するのが良いということです。トレーニングやダイエットなどの体づくりにおいては、「何kgのダンベルを持ち上げた」「何回腹筋ができた」「何時間歩いた」「何kg体重が減った」という数字にとらわれてしまうことがよくあるでしょう。これは、トレーニングを始めたばかりの人だけではなく、プロのアスリートでも同じことがいえます。しかし、大事なのは数字よりも質です。「前よりも体を動かすのが楽になったかも?」という実感こそが大きな進歩なのです。 体に左右差があってもいいマッサージを受けたりトレーナーから「体の左右差を無くしましょう」と言われることは多いでしょう。もちろん左右差を無くすというのは良いことで、間違いではありません。1時間のマッサージやトレーニングを受けて「左右対称に近づきましたよ」と言われると達成感もあることでしょう。見るからに左右差がある場合は将来的にケガの原因や体の不調の原因となることもあるので改善させた方がよいです。とくに、すでに痛みが発生している場合は、左右差がその原因になっている可能性もあります。しかし、気づかない程の左右差の場合はそこまで気にしなくても良いのです。今まで気づかなかった程度の左右差を治すことで日常生活が快適になりますか?「左右差が治った」ということに満足していないでしょうか?これはちょっとグレーな話になりますが、マッサージの施術をする側が「左右差があります」ということで「自分の体は曲がっている、治さなくてはならない」と思い込んでしまうこともあります。この後にマッサージを受けて左右差が改善されると、受けた側は「やってもらった感」があり満足することでしょう。でも本当は、「左右差を解消したことによって生活でメリットがあるのか」が重要なことです。人間の体は、左右対称にできているようで体の内面をみてみると左右対称ではありません。肝臓、心臓、肺、腸の形など、ひとつしかない臓器や左右非対称の形のものもあるのが普通です。右利き左利きも偏りですよね。ボディビルダーは体の左右対称性も競い合うひとつの項目にあるため重要なものとして捉えていますが、それでも完全に左右対称にするのは体の作り上不可能なのです。私たちは、その左右差を受け入れながら生きています。例えば、非対称であることで支障をきたしているならばすぐに治しましょう。そうでないならば、ある程度は楽観的にとらえても問題はないのです。しかし、左右差を少なくするために、利き手ではない方の手をトレーニングして機能を上げるのは体の可能性を向上させることにつながります。ストレッチでも、「右の方が左よりも伸びやすい」と感じるならば自分の体を知るきっかけにもなるので、左右差を意識するということ自体は悪いことではありません。大事なことは「自分の体は左右対称ではないからよくない」というマイナスのイメージをもたないことです。左右差があることは、病気ではありません。そもそも左右差が無い人はいません。ゴールとする目標は「左右差を無くす」ではなく、「日常生活を元気におくれる体をつくること」をイメージしておきましょう。 正座ができなくてもしゃがめなくても大丈夫「膝や足首が硬くて正座ができない」「しゃがもうとすると転んでしまう」なんてこと、若いことはなかったのに年齢を重ねるとできなくなったという人は増えていきます。最近では体が柔らかいはずの子供でも正座ができないという子は多いようです。日本では昔から畳の部屋で正座をして勉強や食事をするという生活が行われていましたが、今は洋式の生活が増えたためにできなくなったという話もあります。(これは検証されていないため、事実かどうかは現時点では不明です)しかし、正座をする機会は昔よりも確実に減っているため柔軟性が失われている可能性は考えられます。柔軟性がある人でも、体形や骨格によってはできない人もいます。肥満の人はおなかや太ももの肉が邪魔でしゃがめないということがありますし、関節が摩耗している人、変形性膝関節症の人は痛くて正座の体勢がとれません。また、かかとが地面につかない人でも、足のスタンスを少し広げたり、ハの字に開くとつく場合もあります。生まれつきの骨格にも個人差があるのです。そもそも、正座やしゃがむことに固執する必要はありませんが、しゃがんだ時にかかとが地面につかないと「体が硬い」と感じることでしょう。しかし、かかとがつかないことで日常生活に不便なことはあるでしょうか?恐らくは和式トイレでちょっと苦しいかもしれない…ぐらいではないでしょうか。実は、プロのアスリートでもかかとがつかない人は結構いるのです。かかとがつくに越したことはありませんが、普通に生活している限りは、かかとがつくかつかないかで問題になることはないでしょう。正座ができなくても、しゃがめなくても、日常生活に支障がでなければいいのです。柔軟性を上げていく中で「正座ができるようになった」「しゃがめるようになった」というのはいいことですが、ゴールではなくあくまでも中間点にしておきましょう。 まとめ今回紹介した180度開脚できるようになる 体の左右差を無くす 正座ができる かかとを地面につけてしゃがめるこれらは、あくまでもゴールではなく体が柔軟になっていることの「目安」です。間違ったゴール設定をして体を痛めないように注意して、モチベーションを高くトレーニングを行っていきましょう。ボディークライブは、プロのトレーナーが執筆・監修した確かな情報だけをお届けします。ダイエットに悩んでいる方、ボディメイクが好きな方、健康な生活を送りたい方必見!