座ってパソコンを打つ男性

こんにちはパーソナルトレーナー渡辺です。

近年、こりをほぐしてくれたり体を伸ばしてくれるマッサージ店が増加していますが、

これは都市部に限ったことではなく地方でも見られる現象です。

現代人の多くは、

日々の忙しさに追われて慢性的に疲れが溜っている状態のため、

腰や肩などに「痛み」「こわばり」を持っている人が増えている証拠とも言えます…。

この体のこわばり、放置すると疲れが原因でどんどんと不調に陥ってしまう本当に怖いものなのです。

今回は、体を大きく動かすことで不調を無くす方法についてご紹介いたします。

 

座りっぱなしは不調の悪循環の元

実は、筋肉には動かさないでいる時間が長ければ長いほど、こわばって凝り固まってしまうという性質があります。

そして、凝り固まった筋肉は痛みを出して訴えてくるのです。

事務職の人など日々パソコンを前に座って作業をしている人は、肩こりや腰痛が多く時には熱をもってしまうことがありますが、

まさにこの体を動かさないでずっと座ったまま同じ格好でいることが原因で筋肉が固まってしまったために起こることなのです。

特定の部位に負担が集中していると、局所的な疲労が抜けなくなる、

そしてそのまま仕事をしているとさらに痛みが出てしまうという悪循環がおきてしまいます。

少しでも歩いたりストレッチなどができれば良いのですが、仕事の最中だと軽い運動や体操も簡単には行えないですよね。

もしかして、その軽い運動すらできないほどこわばりや痛みがひどいという人もいるかもしれません。

もちろん、自分で体のメンテナンスができないほどひどくなってしまっているようであればマッサージ店にいき楽になるのも良いでしょう。

しかし、自分でできるメンテナンスは覚えておいた方が良いですし、症状を緩和できる方法は身につけておくのがおすすめです!

 

日本人の8割が運動不足って本当⁈

小さなころは、学校での体育の時間もありましたし、部活動を行ったりスポーツ教室に通ったりと運動をする機会がある人は多かったことでしょう。

というよりも、強制的に体を動かしていたのでしょう(笑)

運動不足を放置すると重大な病気の原因にもなりかねません。

もし、今現在体を動かすたびに痛みや疲れを感じるとしたら、日常生活での活動量が減って運動不足になっていると考えてよいでしょう。

しかし、これは多くの人が抱える悩みでもあるのです。

実は、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、

運動を習慣的に行っている人(30分以上を週に2回以上、1年以上継続している)は、20~50代では男女ともに20%程度しかいないのです。

ということは、日本人の8割が運動不足ということになります!

日常の活動量の指標となる1日の平均歩数は、平成9年は7,700歩であったのが、

平成26年には6,500歩に…なんと十数年前に比べて1,000歩以上も減ってしまっているのです。

この1,000歩というのは、1カ月で考えると20kmのウォーキングをしなくなったのと同程度の運動量の低下ということです。

日本人の日常生活における運動不足は危機的状況だといえます。

では、運動不足はなぜよくないのかといいますと、

さまざまな病気の原因となり、

心不全・脳梗塞・糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まるからです。

メタボリック症候群も引き寄せてしまいます!

中年になったからしょうがない…そんなこと言いたくないですよね?

さらに運動不足が慢性的になってしまうと、

筋肉の衰えもでてきてしまい自立した生活が困難になる「ロコモディブシンドローム」が待っているのです…。

 

重度の運動不足は背骨・肩甲骨・股関節の動きを悪くする

肩こり、腰痛、むくみなどの体を動かさないことで生じてしまう悪い症状は多数あります。

その根底にあるのは、体の中心にある胴体部分(体幹)にある「背骨・肩甲骨・股関節」の動きの低下です。

体を動かす時には腕や脚を動かしていると思いがちですが、腕や脚の付け根はどこでしょう?

そう、肩甲骨と股関節なのです。

一日中デスクワークを続けていると、あまり肩甲骨や股関節は動かさない状態でいると思います。

そして、画面を食い入るようにみていると、体幹は前のめりになり曲がってしまい肩がせり出してしまいます。

そうすると腕の付け根にある肩甲骨も左右に開いたまま固まってしまいがちになるのです。

脚を付け根から大きく動かすには、股関節が重要ですが、座りっぱなしの生活では可動域が狭まり動きが悪くなります。

しなやかに大きく動かすためには、「背骨・肩甲骨・股関節」という体の中心から動けることが大切ですが、

運動不足が続くとこの部分が固まってこわばりやすくなるのです。

不調を抱えがちな人が激増している原因のひとつだといえるでしょう。

 

動的ストレッチが疲労や不調に効く理由とは

動作の中心となる「背骨・肩甲骨・股関節」の動きが悪いことが慢性疲労や不調に関係しているとしたならば、どうしたらいいのでしょうか?

そこを大きく動かすのが一番ですが、どのように動かすのがいいのかといいますと動的ストレッチです。

ストレッチと聞くと、ヨガなどでも行っているじっくり伸ばすためにとるポーズを思い浮かべるかもしれません。

バレリーナのように開脚180度!

といった柔軟性を習得したいならばこのようなストレッチが正解です。

しかし、日常生活を送っている私たちの多くはバレリーナのような柔軟性ではなく、

体幹周辺を中心に、カラダをスムーズに大きく動かせるようになり、

それによりこわばりや痛みからくるダルさや重さを解消するほうが重要ですよね。

動的ストレッチは、大きく動くための柔軟性の獲得に大変有効な方法です。

動いている時に伸ばされる筋肉をタイミングよく脱力できるようになるというのは、通常のストレッチにはない効果なのです。

結果的に、カラダをスムーズに動かせるようになり、

よく動くようになるということはこわばりがほぐれて痛みやだるさが軽減されるということになります。

動的ストレッチは、その名の通り、

体の各部位を大きく動的に動かして行うストレッチです。

サッカーのウォームアップで見かけることの多い「ブラジル体操」をご存じでしょうか?

歩きながら大きく足や手を動かす体操です。

このブラジル体操も、おなじみのラジオ体操も動的ストレッチのひとつです。

動的ストレッチを行うときに、しっかり動かすべきポイント、

意識すべきポイントを押さえて行うと効果は倍増です!

大きくスイングすることで全身がほぐれる!

前述したブラジル体操のように、腕や脚を大きくスイングすることで、慣性の力が腕や脚に伝わるため、

脱力して大きく動かせる効果がさらに増します。

この、体の各部位を気持ちよくスイングされる感覚が身につけば、

日常生活でも大きく気持ちよく動けるようになります。

「背骨・肩甲骨・股関節」を中心に大きく動かせるようになると、

全身がほぐれやすくなり、

筋肉や関節周りのだるさ、痛みの解消にもつながります。

体を大きく動かして疲れや不調を吹っ飛ばしましょう!

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