私たちの筋肉は、筋細胞によって作られています。その筋細胞はどの様にして生まれ、どの様にして筋肉になるのでしょうか?

今回は、そのメカニズムを学んでみましょう。

筋肉は細胞分裂によって生まれる

人間を含め動物は、受精した卵子が分裂していく過程で、外胚葉・内胚葉・中胚葉の3つに分かれます。筋肉のルーツはこの中胚葉だと言われています。

中胚葉の「側板」というところにいる細胞は、成長していくにつれて腕や足に移動し、そこで筋肉に変化すると考えられます。

細胞ひとつひとつに「腕の筋肉になれ」「足の筋肉になれ」という指令がくだり、細胞はそれぞれ指令がくだった場所へ移動して筋細胞になるというわけです。しかし、どのタイミングでどんな形で指令がくだされるのかは現在のところはわかっていません。

 

筋芽細胞にまとわりつく筋サテライト細胞が鍵

現時点で考えられているのは「筋芽細胞」という筋線維のもとになる細胞が異動していき、そこで増殖、融合を繰り返して長い筋線維になり、一部の細胞はそのままとどまって筋線維の表面にへばりついています。

そしてこのへばりついている細胞が「筋サテライト細胞」であるといわれています。筋サテライト細胞は、将来的には「幹細胞」になり、傷ついた筋線維が新しく生まれ変わるための種のような役割をすると考えられています。

少し曖昧な表現になってしまいますが、現在の研究では筋細胞の細かい仕組みまではまだわかっていないのです。そのため今後新しい発見が出てくる可能性もあります。

 

生まれる前から筋肉は作られている

母親の子宮内で子供は育ちますが、胎児期になると筋線維がどんどんと増えていき、筋肉を形作っていきます。

筋線維の数はこの胎児期に決定し、そのあとは筋線維が太くなっても数は増えないといわれています。

メカニズムからすると増える可能性もありますが、2倍3倍に増えるような大きな変化は起こらないでしょう。生後は一定数の筋線維が個々に太くなっていくことで、筋肉が成長していくことになります。

順調に成長すると、20~30歳ぐらいまでの間に筋肉のサイズが一番大きくなります。

そして、30歳を過ぎたあたりから、筋線維の数は変わりませんが1本1本が細くなっていきます。40歳を過ぎると筋線維は細くなるとともに数も少しずつ減っていきます。

この様にして、筋線維は一生の役目を終えていくのです。

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http://bodyke-live.com/wp-content/uploads/2017/08/analysis-2025834_1600-1024x640.pnghttp://bodyke-live.com/wp-content/uploads/2017/08/analysis-2025834_1600-150x150.pngBodykeLIVE 編集部基礎知識私たちの筋肉は、筋細胞によって作られています。その筋細胞はどの様にして生まれ、どの様にして筋肉になるのでしょうか?今回は、そのメカニズムを学んでみましょう。 筋肉は細胞分裂によって生まれる 人間を含め動物は、受精した卵子が分裂していく過程で、外胚葉・内胚葉・中胚葉の3つに分かれます。筋肉のルーツはこの中胚葉だと言われています。中胚葉の「側板」というところにいる細胞は、成長していくにつれて腕や足に移動し、そこで筋肉に変化すると考えられます。細胞ひとつひとつに「腕の筋肉になれ」「足の筋肉になれ」という指令がくだり、細胞はそれぞれ指令がくだった場所へ移動して筋細胞になるというわけです。しかし、どのタイミングでどんな形で指令がくだされるのかは現在のところはわかっていません。  筋芽細胞にまとわりつく筋サテライト細胞が鍵 現時点で考えられているのは「筋芽細胞」という筋線維のもとになる細胞が異動していき、そこで増殖、融合を繰り返して長い筋線維になり、一部の細胞はそのままとどまって筋線維の表面にへばりついています。そしてこのへばりついている細胞が「筋サテライト細胞」であるといわれています。筋サテライト細胞は、将来的には「幹細胞」になり、傷ついた筋線維が新しく生まれ変わるための種のような役割をすると考えられています。少し曖昧な表現になってしまいますが、現在の研究では筋細胞の細かい仕組みまではまだわかっていないのです。そのため今後新しい発見が出てくる可能性もあります。  生まれる前から筋肉は作られている 母親の子宮内で子供は育ちますが、胎児期になると筋線維がどんどんと増えていき、筋肉を形作っていきます。筋線維の数はこの胎児期に決定し、そのあとは筋線維が太くなっても数は増えないといわれています。メカニズムからすると増える可能性もありますが、2倍3倍に増えるような大きな変化は起こらないでしょう。生後は一定数の筋線維が個々に太くなっていくことで、筋肉が成長していくことになります。順調に成長すると、20~30歳ぐらいまでの間に筋肉のサイズが一番大きくなります。そして、30歳を過ぎたあたりから、筋線維の数は変わりませんが1本1本が細くなっていきます。40歳を過ぎると筋線維は細くなるとともに数も少しずつ減っていきます。この様にして、筋線維は一生の役目を終えていくのです。ボディークライブは、プロのトレーナーが執筆・監修した確かな情報だけをお届けします。ダイエットに悩んでいる方、ボディメイクが好きな方、健康な生活を送りたい方必見!