腕立て伏せをする男性

周りを見るとさまざまな体型の人がいますよね。小柄な人から大柄な人、痩せている人から太っている人。筋肉のあるなしだってさまざまです。

では、このような体質とトレーニングには関連性はあるのでしょうか?

太っている人のほうがトレーニング効果が出やすい、小柄な人は筋肉が付きやすい…そんなことはあるのでしょうか?

今回は体質とトレーニングの効果の関連性について見ていきましょう。

基本的には関係ない

体質や体型には、筋肉や脂肪はもちろんですがこのような表面的なものだけではなく、内蔵の消化吸収などたくさんの要因が絡んで形成されていきます。そのため、どのような体質や体型の人がトレーニングの効果が現れやすいということは一概には言えないのです。

しかし、いくら運動をしてもぽっちゃりが改善されなかったり、物心ついたときには筋肉質でゴツゴツした体つきという人もいて個人差は確かにあります。

では、身長・体重面からトレーニング効果が関連するのかということに視点を置いてみましょう。

とくに運動をしていないのに、慎重に対しての体重の割合がちょうどいい人は「トレーニング効果が現れやすい体質を持っている」といえます。うらやましいですよね(笑)

例えば、男性で175cmくらいで90kgの体重ですと、ぽっちゃりしてしまう要因を持っているといえますし、50kg程度の体重であれば痩せ型であるといえます。中間の70kgくらいであれば筋肉質であるだろう。といったように、なんとなくの関連性はありますが、それの決め手となるのは何かというと一言では表せません。

やはり、ただのイメージであるということでしか言えないのです。

 

脂肪のつきやすさ、つきにくさに関連している遺伝子はある

しかし、遺伝子レベルで考えると、実は脂肪のつきやすさ、つきにくさに関連しているだろうと考えられている遺伝子はたくさんあり、現在の研究ではおそらくその遺伝子のひとつだけで決まっているわけではないだろうといわれています。

お酒でいうとカクテルのようなもので、いくつかの遺伝子の作用がそれぞれ混ざり合い、複合作用として最終的に決まってくると考えられているのです。

太りたいのに太れない、トレーニングをしているのにぽっちゃりしてしまうというのも、これらの複雑な原因があるのでしょう。

ベストなトレーニング効果を出したいのならば、自分の身長・体重から導き出される体質を考えて工夫をするという手はありでしょう。

 

日本人が発達させやすい筋肉ってあるの?

それでは、日本人が発達させやすい筋肉はあるのでしょうか?残念ながら現時点の研究では、筋肉そのものの人種差についての研究があまり進んでいないため経験や外観で判断するしかありません。

しかし、筋肉量についてはいくつかの研究結果がだされています。

LBM(除脂肪体重)をアジア人と白人で比較すると、アジア人は5kgぐらいのハンデがあります。筋肉量としては、アジア人のほうが少ないのです。

 

日本人が強い筋肉とは

5kgのハンデといいますが、それではどのあたりの筋肉に違いが出るのでしょうか?

例えば、ボディビルや競技を行っているアスリートで判断すると、背面の筋肉は欧米人や黒人がアジア人よりも多い傾向があります。つまり、欧米人の方が【引く力】が強いということです。

ボート競技でアジア人が活躍できないのはこのことから言えるでしょう。もともと腕のリーチ差もありますが、それに加えて筋力までハンデがあるとなれば難しいですよね。

しかし、背中に比べて大胸筋は日本人が圧倒的に強いのです。パワーリフティングなどの筋力勝負になると、日本人は圧倒的にベンチプレスが強いのです。ベンチプレスは大胸筋、上腕三頭筋などを使う種目です。人種による違いとは確実には言えないかもしれませんが、日本人が筋力を発揮させやすい部位と言えるでしょう。

また、世界の中で小柄な日本人が、はっきりと筋肉量で勝る部分として考えられるのは【ふくらはぎ】です。日本人は、ヒラメ筋が長くて大きいのです。その結果、ふくらはぎが広がったような形に見える人が多くいます。

ふくらはぎが短くてアキレス腱が長い黒人スプリンターとは対照的な形ですよね。

ふくらはぎがしっかりしていて太いために、すばやく足を振ったり高くジャンプをするのには向いていないのかもしれませんが、筋肉量や筋力を考えると日本人のふくらはぎは世界の中でも十分に戦えるパーツだといえます。

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