柔軟体操に期待できる5つのメリットと体が硬いデメリット
運動する前に行なわなければならないのが柔軟体操です。
ですが、柔軟体操にどのような意味があるのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。
ここでは柔軟体操で体をやわらかくするメリットについてご紹介していきます。
なぜ体が硬くなるのか
驚くくらい体が硬い人もいれば、反対にやわらかい人もいますよね。
この違いはどこにあるのでしょうか。
なぜ体が硬くなってしまうのか解説します。
加齢・日々の生活によるもの
若い頃は体がやわらかくても、年を重ねるにつれて難くなってしまうことがあります。
これは、日常生活の中でよく身体を動かす範囲というのが限られているからです。
人間の関節には可動域と呼ばれるものがありますが、毎日その最大の可動域を無意識のうちに使っている人はいません。すると、めったに利用しない可動域は柔軟性がなくなり、動かしにくくなってしまうのです。
例えば、肩甲骨について左右両上肢の各90度、計180度の動きを確認してみると、幼児の場合は79度であるのに対し、30代は58度、60代は51度と、年齢を重ねるにつれて動かせる範囲が徐々に狭くなっていくとの研究報告もあります。
参考: TheShoulderJoint,Vol.19,No.1,118-122,1995.:肩甲骨の加齢による可動域の変化についての検討
横隔膜が固い
横隔膜と言えば、肺の下あたりにある筋肉のことです。呼吸をする際に大きく動く部分なのですが、呼吸が浅かったり、ストレス、猫背などさまざまな理由により動きが小さくなってしまい、どんどん硬くなってしまいます。
横隔膜はお腹のあたりにあるので、ここが硬くなると身体の中心部分が硬くなってしまいますよね。
これが原因で全身が硬くなる可能性も。そのため、腹式呼吸などでしっかりと横隔膜を動かすようにしましょう。
運動不足
普段あまり筋肉を使わないと、硬くなってしまいます。また、そのような状態で筋トレをしても効果が半減してしまう可能性があるのです。
運動不足により体が硬くなっている方は少なくありません。
体が硬いデメリット
日常生活を送るにあたり、体が硬くてもそれほど不便に感じることはありません。ですが、例えば次のようなシーンでデメリットを感じてしまうことがあります。
ケガをしやすくなる
体が硬いということは、やわらかい人に比べて動かせる範囲が狭いということ。かなり体がやわらかい人なら柔軟性のおかげで体への衝撃を吸収できたような場面でも、ケガをしやすくなってしまうのです。
特に関節の動きが悪い方の場合は、自分で思っていたほど足が上がらずにつまずいてしまったり、少しよろけた時に簡単に捻挫や骨折をしやすくなってしまいます。
冷え性やむくみを感じやすい
体が硬いということは筋肉も硬く凝り固まっているということ。
筋肉には血管を押すポンプのような役割があります。
ですが、筋肉が硬くなってこの機能が十分に働かなくなってしまうと血行不良に繋がり、肩こりや冷え性を招いてしまうことがあるのです。
血行が悪くなると疲労物質も溜まりやすくなり、疲れも取れにくくなっていきます。
しっかり睡眠を取っているはずなのに、なかなか疲れが取れないと感じている方は、体が硬くなっていないか確認してみましょう。
肩こりや腰痛が起きる
柔軟性が低い方は、日常生活の中で大きな動きをする際に関節に負担をかけてしまうことがあります。
これにより肩こりや腰痛が発生することも珍しくありません。
また、股関節の可動域が狭い方の場合、体がやわらかい人に比べると足をしっかり開くことができなくなります。
すると姿勢が悪くなり、ただ歩いただけでも体に負担をかけてしまうことも多いです。これが原因で更に腰痛が悪化することもあります。
柔軟体操で得られるメリット
動きが機敏になりQOLが上がる
柔軟体操をすると関節の可動域が広がり、体が動きやすくなります。体が動きやすいということは動きが機敏になることにつながります。
そうすることで、「○○するのは面倒だ」「動くのがだるい」と思うことが少なくなり、QOL(生活の質)が高まります。
どんどん動こうとする=普段の生活がアクティブになることにより、食べ物をおいしく食べられますし、適度な疲れが出ることで快眠にもつながります。
慢性的な症状の解消や疾患の予防になる
柔軟体操をして、関節や関節まわりの筋肉の動きがよくなると、血液の循環がよくなり体が温まりやすくなります。
血液やリンパの滞りが解消されると、肩こりや腰痛など、現代人が悩まされる症状から解放されることが期待できるのです。
体の組織の動きが鈍い状態ですと、血液は通りにくくなります。血液の動きが悪いとさまざまな不具合を起こしてしまうのです。
例えば、飛行機に長時間乗っているとエコノミークラス症候群を起こしますが、さらに症状が重くなると脳血管疾患といった命を脅かすような深刻な病気になることも考えられます。
少し怖い話ですが、あまり体を動かさない状態ですと実は私たちが気付かないうちに、細い血管は毎日少しずつ詰まっていき、蓄積されると大きな症状(病気)として現れるのです。
柔軟体操を日常化することで、頻繁に体の循環を起こします。そうすると、小さな症状のうちに詰まりを防ぐことができるのです。
日常生活やスポーツ中のケガを防ぐ
柔軟体操は、ケガの予防にもつながります。日常生活では「歩く」「走る」「座る」「立つ」「階段の上り下りをする」といったような動作があります。
スポーツやトレーニングを行う時には、柔軟体操をして関節の可動域を広げたり、筋肉をしっかりと伸ばしたりと事前にある程度体を動かしておくことで運動をする前のベースを作ることが重要です。これを怠ってしまうと、体が硬いままメインの運動になり、思っていないケガをしてしまう原因になるのです。
これと同様に、日常生活をおくるうえでも、健康に生活するために、強い体を作るために、準備としての柔軟体操がとても重要なのです。
運動やダイエットの効果がアップする
健康のためにでも、ダイエットのためにでも、すてきな体づくりのためにでも、運動を行っている人が柔軟体操をするとその効果をアップさせることが期待できます。
同じ運動をするにしても、関節の可動域が広いか狭いか。筋肉の柔軟性が高いか低いかによって運動効率は随分変わります。せっかく運動をするならば、消費エネルギーが高い方が良いのは当たり前ですよね。
普段運動をしていない方や、中高年の方は、柔軟体操だけでも汗をかく方が多いため、やり方次第では柔軟体操だけでもダイエット効果や運動効果が期待できるのです。
免疫力がアップする
柔軟体操を日常的に行うことによって、血流のいい状態をキープすることができます。血流がよくなると、体温があがります。
体温が上がるとどんなメリットがあるかというと、免疫力がアップするのです。
柔軟体操で気を付けるポイント
柔軟体操と言えば、とにかく体の筋を伸ばせば良いのでは?と考えている方もいますが、間違ったやり方をすると体に負担をかけてしまいます。
柔軟体操の注意点について5つみていきましょう。
反動の力を付けすぎない
ストレッチには、勢いや反動を使って身体を動かす動的ストレッチと、反動を使わずにゆっくり体を動かす静的ストレッチの2種類があります。
このうち、動的ストレッチは勢いをつけ過ぎて体の筋を痛めてしまうことがあるので気をつけましょう。体がある程度やわらかくなるまでは静的ストレッチのほうが安心です。
無理はしない
硬くなった体を1回の柔軟体操でやわらかくするのは無理な話です。毎日継続して行い、少しずつやわらかくしていきましょう。
「痛いけれど気持ち良いい」くらいの力加減が基本です。
呼吸は止めない
柔軟体操をする際にはゆっくりと呼吸をしながら行ないます。身体を伸ばす動作では息を吐きながら伸ばしてください。
呼吸をうまく活用することにより更に効率よく柔軟体操ができます。
伸びている場所をイメージする
ただ何も考えずに柔軟体操するよりも、「今はふくらはぎの筋肉が伸びている」というより、どこに働きかけているのかをイメージすることも大切です。
自分がストレッチしたい場所にしっかり効いているか確認しましょう。
体調が良い時に行なう
柔軟体操といっても運動の一つです。お酒を飲んだあとや、体調が良くない時は避けましょう。
~豆知識~マッサージと柔軟体操の違いとは
柔軟体操とマッサージは、血液やリンパのめぐりをよくするという点では同じですがアプローチが異なります。
柔軟体操は、筋肉の伸び縮みによって循環を促進しています。マッサージは、筋肉に対して垂直に効き、流れを促すのです。
どちらも筋肉の柔軟性を高める効果がありますが、トレーニングやなにかしらの運動を行う前には、まずは柔軟体操で血管や神経などを動かしておくことが基本となります。血管や神経を動かさないと本来100%使えるところが70%になったりしてしまうので、その状態で負荷をかけても、筋肉が伸び縮みして動くことを想定してできている私たちの体は本来の動きができません。
マッサージをしても一時的にはよくなるけれども、完全に回復しないのは筋肉の伸び縮みではなく圧をかけているだけという理由からなのです。
まずは柔軟体操を日常的に行って体がしっかりと機能するように準備することを心がけましょう。
しかし、例えばリンパのたまりやすい膝の裏や、体の冷えが気になる部分には、マッサージを行って刺激を与えるともっと血流やリンパの流れがよくなることでしょう。
まとめ
柔軟体操は、身体の可動域を広げるだけでなく、筋肉や関節をやわらかくするのにも効果的です。
部活動の前などは適当に行なっていた方も多いのではないでしょうか。ですが、今回ご紹介したように柔軟体操をするメリットや、体が硬いことのデメリットをしっかり押さえてから取り組んでみてくださいね。
体がやわらかいデメリットはありません。体が硬いことが原因でケガをしてしまっている方は少なくないので、万が一のケガを避けるためにも柔軟体操でやわらかい体を目指してみてはどうでしょうか。
実際に柔軟体操を実践する際には、今回ご紹介したことを参考にしてみてくださいね。
http://bodyke-live.com/basic-knowledge/%e6%9f%94%e8%bb%9f%e4%bd%93%e6%93%8d%e3%82%92%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%a8%e6%9c%9f%e5%be%85%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%ef%bc%95%e3%81%a4%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%88%e3%81%a8%e3%81%af/http://bodyke-live.com/wp-content/uploads/2017/09/active-84646_1280-e1504624113978-1024x640.jpghttp://bodyke-live.com/wp-content/uploads/2017/09/active-84646_1280-e1504624113978-150x150.jpg基礎知識運動する前に行なわなければならないのが柔軟体操です。 ですが、柔軟体操にどのような意味があるのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。ここでは柔軟体操で体をやわらかくするメリットについてご紹介していきます。なぜ体が硬くなるのか驚くくらい体が硬い人もいれば、反対にやわらかい人もいますよね。 この違いはどこにあるのでしょうか。なぜ体が硬くなってしまうのか解説します。加齢・日々の生活によるもの若い頃は体がやわらかくても、年を重ねるにつれて難くなってしまうことがあります。 これは、日常生活の中でよく身体を動かす範囲というのが限られているからです。人間の関節には可動域と呼ばれるものがありますが、毎日その最大の可動域を無意識のうちに使っている人はいません。すると、めったに利用しない可動域は柔軟性がなくなり、動かしにくくなってしまうのです。例えば、肩甲骨について左右両上肢の各90度、計180度の動きを確認してみると、幼児の場合は79度であるのに対し、30代は58度、60代は51度と、年齢を重ねるにつれて動かせる範囲が徐々に狭くなっていくとの研究報告もあります。参考: TheShoulderJoint,Vol.19,No.1,118-122,1995.:肩甲骨の加齢による可動域の変化についての検討横隔膜が固い横隔膜と言えば、肺の下あたりにある筋肉のことです。呼吸をする際に大きく動く部分なのですが、呼吸が浅かったり、ストレス、猫背などさまざまな理由により動きが小さくなってしまい、どんどん硬くなってしまいます。横隔膜はお腹のあたりにあるので、ここが硬くなると身体の中心部分が硬くなってしまいますよね。 これが原因で全身が硬くなる可能性も。そのため、腹式呼吸などでしっかりと横隔膜を動かすようにしましょう。運動不足普段あまり筋肉を使わないと、硬くなってしまいます。また、そのような状態で筋トレをしても効果が半減してしまう可能性があるのです。運動不足により体が硬くなっている方は少なくありません。体が硬いデメリット日常生活を送るにあたり、体が硬くてもそれほど不便に感じることはありません。ですが、例えば次のようなシーンでデメリットを感じてしまうことがあります。ケガをしやすくなる体が硬いということは、やわらかい人に比べて動かせる範囲が狭いということ。かなり体がやわらかい人なら柔軟性のおかげで体への衝撃を吸収できたような場面でも、ケガをしやすくなってしまうのです。特に関節の動きが悪い方の場合は、自分で思っていたほど足が上がらずにつまずいてしまったり、少しよろけた時に簡単に捻挫や骨折をしやすくなってしまいます。冷え性やむくみを感じやすい体が硬いということは筋肉も硬く凝り固まっているということ。 筋肉には血管を押すポンプのような役割があります。ですが、筋肉が硬くなってこの機能が十分に働かなくなってしまうと血行不良に繋がり、肩こりや冷え性を招いてしまうことがあるのです。 血行が悪くなると疲労物質も溜まりやすくなり、疲れも取れにくくなっていきます。しっかり睡眠を取っているはずなのに、なかなか疲れが取れないと感じている方は、体が硬くなっていないか確認してみましょう。肩こりや腰痛が起きる柔軟性が低い方は、日常生活の中で大きな動きをする際に関節に負担をかけてしまうことがあります。 これにより肩こりや腰痛が発生することも珍しくありません。また、股関節の可動域が狭い方の場合、体がやわらかい人に比べると足をしっかり開くことができなくなります。 すると姿勢が悪くなり、ただ歩いただけでも体に負担をかけてしまうことも多いです。これが原因で更に腰痛が悪化することもあります。柔軟体操で得られるメリット動きが機敏になりQOLが上がる柔軟体操をすると関節の可動域が広がり、体が動きやすくなります。体が動きやすいということは動きが機敏になることにつながります。そうすることで、「○○するのは面倒だ」「動くのがだるい」と思うことが少なくなり、QOL(生活の質)が高まります。どんどん動こうとする=普段の生活がアクティブになることにより、食べ物をおいしく食べられますし、適度な疲れが出ることで快眠にもつながります。慢性的な症状の解消や疾患の予防になる柔軟体操をして、関節や関節まわりの筋肉の動きがよくなると、血液の循環がよくなり体が温まりやすくなります。 血液やリンパの滞りが解消されると、肩こりや腰痛など、現代人が悩まされる症状から解放されることが期待できるのです。体の組織の動きが鈍い状態ですと、血液は通りにくくなります。血液の動きが悪いとさまざまな不具合を起こしてしまうのです。例えば、飛行機に長時間乗っているとエコノミークラス症候群を起こしますが、さらに症状が重くなると脳血管疾患といった命を脅かすような深刻な病気になることも考えられます。少し怖い話ですが、あまり体を動かさない状態ですと実は私たちが気付かないうちに、細い血管は毎日少しずつ詰まっていき、蓄積されると大きな症状(病気)として現れるのです。柔軟体操を日常化することで、頻繁に体の循環を起こします。そうすると、小さな症状のうちに詰まりを防ぐことができるのです。日常生活やスポーツ中のケガを防ぐ柔軟体操は、ケガの予防にもつながります。日常生活では「歩く」「走る」「座る」「立つ」「階段の上り下りをする」といったような動作があります。スポーツやトレーニングを行う時には、柔軟体操をして関節の可動域を広げたり、筋肉をしっかりと伸ばしたりと事前にある程度体を動かしておくことで運動をする前のベースを作ることが重要です。これを怠ってしまうと、体が硬いままメインの運動になり、思っていないケガをしてしまう原因になるのです。これと同様に、日常生活をおくるうえでも、健康に生活するために、強い体を作るために、準備としての柔軟体操がとても重要なのです。運動やダイエットの効果がアップする健康のためにでも、ダイエットのためにでも、すてきな体づくりのためにでも、運動を行っている人が柔軟体操をするとその効果をアップさせることが期待できます。同じ運動をするにしても、関節の可動域が広いか狭いか。筋肉の柔軟性が高いか低いかによって運動効率は随分変わります。せっかく運動をするならば、消費エネルギーが高い方が良いのは当たり前ですよね。普段運動をしていない方や、中高年の方は、柔軟体操だけでも汗をかく方が多いため、やり方次第では柔軟体操だけでもダイエット効果や運動効果が期待できるのです。免疫力がアップする柔軟体操を日常的に行うことによって、血流のいい状態をキープすることができます。血流がよくなると、体温があがります。体温が上がるとどんなメリットがあるかというと、免疫力がアップするのです。柔軟体操で気を付けるポイント柔軟体操と言えば、とにかく体の筋を伸ばせば良いのでは?と考えている方もいますが、間違ったやり方をすると体に負担をかけてしまいます。 柔軟体操の注意点について5つみていきましょう。反動の力を付けすぎないストレッチには、勢いや反動を使って身体を動かす動的ストレッチと、反動を使わずにゆっくり体を動かす静的ストレッチの2種類があります。 このうち、動的ストレッチは勢いをつけ過ぎて体の筋を痛めてしまうことがあるので気をつけましょう。体がある程度やわらかくなるまでは静的ストレッチのほうが安心です。無理はしない硬くなった体を1回の柔軟体操でやわらかくするのは無理な話です。毎日継続して行い、少しずつやわらかくしていきましょう。 「痛いけれど気持ち良いい」くらいの力加減が基本です。呼吸は止めない柔軟体操をする際にはゆっくりと呼吸をしながら行ないます。身体を伸ばす動作では息を吐きながら伸ばしてください。 呼吸をうまく活用することにより更に効率よく柔軟体操ができます。伸びている場所をイメージするただ何も考えずに柔軟体操するよりも、「今はふくらはぎの筋肉が伸びている」というより、どこに働きかけているのかをイメージすることも大切です。 自分がストレッチしたい場所にしっかり効いているか確認しましょう。体調が良い時に行なう柔軟体操といっても運動の一つです。お酒を飲んだあとや、体調が良くない時は避けましょう。~豆知識~マッサージと柔軟体操の違いとは柔軟体操とマッサージは、血液やリンパのめぐりをよくするという点では同じですがアプローチが異なります。柔軟体操は、筋肉の伸び縮みによって循環を促進しています。マッサージは、筋肉に対して垂直に効き、流れを促すのです。どちらも筋肉の柔軟性を高める効果がありますが、トレーニングやなにかしらの運動を行う前には、まずは柔軟体操で血管や神経などを動かしておくことが基本となります。血管や神経を動かさないと本来100%使えるところが70%になったりしてしまうので、その状態で負荷をかけても、筋肉が伸び縮みして動くことを想定してできている私たちの体は本来の動きができません。マッサージをしても一時的にはよくなるけれども、完全に回復しないのは筋肉の伸び縮みではなく圧をかけているだけという理由からなのです。まずは柔軟体操を日常的に行って体がしっかりと機能するように準備することを心がけましょう。しかし、例えばリンパのたまりやすい膝の裏や、体の冷えが気になる部分には、マッサージを行って刺激を与えるともっと血流やリンパの流れがよくなることでしょう。まとめ柔軟体操は、身体の可動域を広げるだけでなく、筋肉や関節をやわらかくするのにも効果的です。 部活動の前などは適当に行なっていた方も多いのではないでしょうか。ですが、今回ご紹介したように柔軟体操をするメリットや、体が硬いことのデメリットをしっかり押さえてから取り組んでみてくださいね。体がやわらかいデメリットはありません。体が硬いことが原因でケガをしてしまっている方は少なくないので、万が一のケガを避けるためにも柔軟体操でやわらかい体を目指してみてはどうでしょうか。実際に柔軟体操を実践する際には、今回ご紹介したことを参考にしてみてくださいね。BodykeLIVE kumi.fukagawa@example.comEditorBodykeLIVE